VOL.1 はじめての納豆、いつどうやって食べさせる?

ゆかちゃん先生:
おはようございます! 納豆は大人にとってもヘルシーな食べ物。お子様にもおいしく食べてほしいですよね。
納豆デビューにあたって、今日は次の内容を説明しますね。

目次

1. 納豆デビューの時期

 

ゆかちゃん先生:
離乳食中期にあたる、7~8ヶ月ぐらいからになります。
このころのお子様は、舌と上あごで食べ物を潰すことができたり、乳歯が生え始めるころ。お子様が舌でつぶせる堅さのものなら食べられます。
(赤ちゃんの成長には、個人差があるため、成長に合わせて判断することも大切です。同じ大豆製品の豆腐に慣れてから始めるといいでしょう。)

 

食べられる食品の種類が増える頃なので、いろんな食べ物や舌ざわりを体験させたいですね。

 

 

 

 

2. 離乳食に納豆をおすすめする理由

 

納豆には、お子様の成長に必要なたんぱく質、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、不足しがちな鉄分も摂取できます。

 

おとなになると、納豆に醤油などで味付けして食べますが、納豆って旨みがとても強い食品。納豆好きなお子様が多いのも、この旨みがあるからとも言えますね。
味付けなしで美味しく感じられるのもいいですね。

 

なっちゃん:
あかちゃんにきざみ納豆をおすすめする理由はなあに?

 

 

先生:
ひとつは消化しやすいこと。
ひきわりもそうですが、原料大豆を挽き割るときに大豆の皮が剥がれるの。だからその分、消化しやすいと言えるんです。

 

 

なっちゃん:
デリケートなあかちゃんのお腹にやさしい納豆なのね。

 

 

先生:
もうひとつは、旨み成分が粒納豆よりも多いこと。
納豆を美味しいと感じる旨味成分は、大豆由来のグルタミン酸。
これは、納豆菌が作り出すんです。
きざみ納豆は、割っている分、納豆の表面積が大きいでしょう?
納豆菌は大豆の表面で増えるから、きざみ納豆はその分、納豆菌が作り出す旨味成分が多くなって、より美味しい!って感じるんですよ。
(納豆の表面積が大きいことで、納豆菌がつくるビタミンK2も多くなります。)

 

 

なっちゃん:
大人の人も、健康のためにって納豆を食べるけど、あかちゃんにとっても体にいいの?

 

 

先生:
成長にかかせないタンパク質が代表的ですね。納豆には良質なタンパク質が豊富なんです。

 

 

なっちゃん:
良質なタンパク質ってどういうこと?

 

 

先生:
タンパク質は、体づくりにかかせないアミノ酸のもととなるんです。アミノ酸には9つの種類があって、良質なタンパク質というのは、このアミノ酸9つがすべて揃っていることなの。
ちょっと難しいけれど、アミノ酸スコアという数値で表されていて、これが100だと、摂取したタンパク質が無駄なく体づくりに活かされやすいの。納豆はアミノ酸スコアが100なんですよ。

 

 

なっちゃん:
まだたくさん食べられない赤ちゃんには良質なタンパク質はうれしいね。

 

 

先生:
ほかにも、不足しがちな鉄分や食物せんいもあるのよ。

 

 

なっちゃん:
納豆ってやさしくって頼りになるのね。

 

 

 

 

3. 納豆デビューのときの食べさせ方

 

なっちゃん:
はじめての納豆、どうやって赤ちゃんに食べさせるのがいいの?

 

 

先生:
納豆の原料になる大豆は、「アレルギー特定原材料等」に含まれているため、アレルギーを起こす可能性のある食品の一つです。
初めて食べさせる場合は、病院の開いている時間帯だと安心です。

最初のうちは、ペーストから始めましょう。
きざみ納豆をいちど湯がいてから濾してそれをお湯やダシなどで伸ばすのがおすすめです。
湯通しすることで、ネバネバも取れるので、食べさせるパパやママにも食べさせやすいかと思います。
おかゆや、柔らかく煮た野菜と混ぜてもいいですよ。

 

 

 

4. 離乳用納豆の保存の仕方

 

先生:
離乳食用にきざみ納豆を買われるパパママも多いかと思います。納豆は冷凍保存できますから、製氷皿や、食品保存用袋やラップなどを利用して小分けにするといいですね。1週間以内には食べ切ってくださいね。
一度解凍したら、味が落ちてしまうので小分け冷凍をおすすめします。