Vol14 好き嫌い 管理栄養士:土方茉璃

「野菜を食べてくれない」

「せっかく作ったのにご飯を食べてくれない」など

子どもの好き嫌いについて

悩んでいるお父さんお母さんは

多いのではないでしょうか。

乳幼児期は食習慣の

土台となる時期ともいわれ、

さまざまな食材に触れて

食べてほしい時期に間違いありません。

今回はそんなお悩みをお持ちのみなさんに紹介します。

目次

新奇性恐怖(しんきせいきょうふ)

初めて見る食べ物に対しては、

まず恐怖心をもち、

警戒する行動様式が備わっています。

 

これを新奇性恐怖といいます。

無理強いをしないで、

見守ってあげることが大切です。

無理に食べさせることで、

より食わず嫌いになってしまう可能性があります。

 

 

家族や友達と楽しく食事する

新寄性恐怖による

食わず嫌いを防ぐためにも

一緒に食べる家族が

おいしそうに食べる姿を見せましょう。

 

雰囲気が暗かったり、

不安げに子どもを見たりすると

子どもは察知して

食べても大丈夫なのかと躊躇します。

 

「おいしいね!」と声をかけながら

一緒に食べましょう。

また、一口でも

食べられたらたくさん

ほめてあげましょう。

 

野菜を栽培する

家庭で一緒に野菜を育ててみたり、

幼稚園や保育園で友達と一緒に

育ててみたりすることで

「自分が育てたトマト!」

「私が植えたピーマン!」というように

野菜に対して愛着が沸き

苦手だった野菜でも食べられるようになった

ということが多いようです。

 

栽培におススメは「ミニトマト」「ピーマン」

「きゅうり」「なす」です。

生長の変化がわかりやすく、

栽培から収穫の過程の楽しさが

 

より感じられます。

また、ホームセンターでも

よく苗として売られているため

気軽に始めやすいです。

 

親子で一緒に料理する

お手伝いに興味がでてきたら、

野菜の皮むきや野菜のヘタ取り、

材料を混ぜるといった簡単な作業を

任せてみましょう。

 

食への関心や興味に繋がり、

自分が作ったことでいつもより美味しいと

感じて食べてくれることもあります。

 

レシピを工夫する

苦手な野菜は好きな料理に混ぜたり、

固さや大きさ、舌ざわりなどを

食べやすく工夫したりしましょう。

 

細かくして他のものと

混ぜてしまう方法も有効です。

例えば、餃子やハンバーグは

いかがでしょう。

 

赤や黄色などの

明るい食品をとり入れるほか、

子どもの好きな形(ハートや花、車など)にするなど

盛りつけを楽しく工夫しましょう。

 

子どもの好き嫌いに悩むみなさんにとって

少しでもヒントになれば嬉しいです。

ぜひ無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

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株式会社サノ・ファーマシー
管理栄養士 土方茉璃