Vol31 添加物の入った食品は控えた方がよい? 管理栄養士 中嶋 彩

現代では、さまざまな加工品がスーパーで手に入れやすくなりました。
スーパーで買い物をする時は、子どもの健康のために「食品添加物」を気にするママさん、パパさんも多いのではないでしょうか?
今回は、安心して子どもに食事を楽しんでもらうために、食品添加物が与える影響や商品を選ぶ際に気をつけるコツについてお話します。
目次
食品添加物って子どもには大丈夫?
食品添加物にはさまざまな種類があり、
・食品の保存性を高める |
・色や香りをつけて見た目を良くする |
・豆腐の「にがり」のように商品を加工しやすくする |
・栄養成分を強化する |
など、食品の品質を保つために重要な役割を担っています。
食品添加物は体に良くないイメージがあるかもしれません。
しかし日本で使われている食品添加物は食品安全委員会から安全性の評価を受け、純度や使用量などの基準が定められています。
厚生労働省で指定されたもののみ使用が認められているため、食品添加物を含む食品を食べても安全性は問題ないと考えられます。
ですが、毎日のように食品添加物を多く摂取することは望ましくありません。
子どもは免疫力が低いため、食品添加物を多く含む食品を摂り過ぎると
・喘息や蕁麻疹の原因 |
・アレルギーになるリスクが高まる |
などの可能性があるといわれています。
安全性は確保されていても過剰摂取には十分に注意しましょう。
子どもが好きな食べ物の中で、特に摂り過ぎに気をつけたい食品についてご紹介します。
ウインナー、ハム、ベーコン
お肉の加工食品は
・保存料 |
・発色剤 |
・結着剤 |
など複数の添加物が含まれています。
子どもに与える時は、例えばウインナーなら1日1~2本までと摂取量を決めるといいでしょう。
また、できるだけ添加物を減らしたいという方は、発色剤不使用の「無塩せき」の商品を選ぶこともおすすめです。
ただし、無塩せきの商品でも保存料や結着剤が使用されている場合があるので、原材料表示欄をよく確認しましょう。
色鮮やかなお菓子
子どもが好きなお菓子には合成着色料が使用されています。
特に、原材料表示欄に
・食用赤色〇号、
・食用青色〇号
などと記載されているお菓子の食べ過ぎには注意が必要です。
清涼飲料水
甘い飲料には
・アスパルテーム、
・アセスルファムK
などの人工甘味料が含まれていることがあります。
子どもの頃から人工甘味料が多く含まれた飲料を飲んでいると習慣化してしまいます。
子どもには果汁100%ジュースやお茶や牛乳を与えると良いでしょう。
まとめ
食品添加物を避けて全て手作りするのは労力がかかってしまいますし、食品添加物はあらゆる食品に含まれるため、全てを避けるのは難しいでしょう。
食品添加物の摂取をできるだけ減らしたい場合は、無添加のものを選んだり、原材料表示欄をチェックして食品添加物が少ない食品を選ぶことがおすすめです。
また、自宅で食べるものは気をつけて、お弁当には入れてOKなどの工夫をすると家事の負担も減るかと思います。
子どもの健康に気を配りながら、無理のない範囲で気をつけましょう。
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株式会社銀河調剤
管理栄養士 中嶋 彩