Vol19 子どもが水泳教室に。食事は今まで通りでいいの? 管理栄養士 工藤るり子

お子様の健やかな成長のためには、

栄養バランスのとれた食事が欠かせません。

特に運動をしているお子様の場合、

消費するエネルギー量が多いため、

食事に気をつけていても

栄養素が不足してしまうことがあります。

 

お子様にとって大切な食育と、

運動をはじめたお子様に

不足しがちな栄養の補い方について

ご紹介いたします。

 

目次

栄養バランスを整える

 

私たちは食べたものから

エネルギーを作り出したり、

調子を整えたりしています。

 

運動をはじめると、

筋肉や骨格が発達していきます。

健やかな成長と身体作りのために、

バランスよく食事をとることが大切です。

 

栄養素はそれぞれ身体の中で

支え合って働いているため、

偏った食事をとることによって、

不調をきたす恐れがあります。

 

主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、

果物の5つを揃えることを意識して

献立を立ててみましょう。

 

ごはんだけ、パンだけなど

単品で食べるよりも、

おかずと一緒に食べることで

栄養の吸収が高まります

 

主食 ごはん、パン、めん類
主菜 肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品 など
副菜 野菜、海藻類、きのこ類、いも類 など
牛乳・乳製品 お料理やおやつにプラスして
果物 旬のものが栄養もアップし価格もお得

 

骨の主成分であるカルシウムは、

不足しやすい栄養素のため、

積極的にとり入れたい栄養素です。

 

牛乳・乳製品は、

食事からとり入れるほか、

おやつでとり入れてもよいでしょう。

 

水分補給をこまめに

 

お子様は成長のために

基礎代謝量が高く体温が高くなります。

 

体温を一定に維持するため、

汗をかいて体温を下げようとします。

 

しかし、大人より

体温調節機能が未発達のため、

汗だけでは体温を低下させることが

できません。

 

運動前、運動中、運動後、と

こまめに水分補給をし、

脱水症状に注意しましょう。

 

身体の変化と発育に応じた食事

 

幼児期では

神経系が発達する時期です。

様々な食品に出会い、いろいろな味を

発見させることが重要です。

 

食品の多様さを意識して

食事をとるようにしましょう。

好き嫌い克服に取り組んでもいいですね。

 

ひとつ嫌いなものを減らすことで、

いくつものとれる栄養素が手に入ります

 

調理法を変えてみる、

味付けを変えてみる、

生で食べてみる等、

ちょっとした変化でお子様にとっては

新しいおいしさの発見になるかもしれません。

 

また、言語機能や

咀嚼する機能も発達します。

よく噛んで食べ、

食べられるもの・できることを

積極的に増やし、達成感を得ながら、

家族やお友達と一緒に

食べる楽しさを

感じられるようにしていきましょう。

 

 

お子様の健やかな発育・発達に加え、

運動で消費するエネルギー量を

十分に食事からとり入れることが

大切です。

バランスのとれた食事を心がけましょう。

 

さらに、食べ物や栄養に

関心がもてるように、

家庭や保育園・幼稚園で

食べることを話題にして、

食生活や健康に主体的に

関わる機会を増やしていきましょう。

 

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株式会社サノ・ファーマシー

管理栄養士 工藤るり子