Vol25 子どもの便秘について 管理栄養士 戸澤清歌
子どもの10人に1人以上が便秘と言われており、
便秘で困っている子どもはたくさんいます。
便秘の目安としてよく言われるのは、
「排便が1週間に3回未満」もしくは
「3日以上排便がない場合」です。
毎日排便があっても、
出すときに痛がる、
肛門がきれて血が出るような場合も
便秘と言われます。
しかし個人差があり、
排便が3日に1回でも大丈夫な子もいれば、
毎日出ているけど
少量ずつしか出ておらず
便が溜まってしまう子もいます。
便秘がくせになってしまうと、
排便機能を育てることができないため、
一生便秘で苦しんでしまうことにも
なりかねません。
便秘解消のために
腸内環境を整えることが大切なのです。
目次
便秘解消におすすめの食べ物
〇水溶性食物繊維
便を柔らかくして
腸内をスムーズに移動できるように
してくれます。
○ひじき
○わかめ
○こんにゃく
○キャベツなど
〇不溶性食物繊維
腸の運動を活発にする、
便の量を増やす役割があります。
海藻をみそ汁に入れたり、
おやつに芋類やバナナを取り入れたりなど、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を
バランスよくとりましょう。
○きのこ
○豆類
○バナナ
○かぼちゃ
○芋類など
〇発酵食品
発酵食品に含まれる乳酸菌は、
善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
○ヨーグルト
○納豆
○チーズなど
〇オイル
便のすべりをよくして、
腸内を便が移動しやすくする
働きがあります。
○オリーブオイル
○ココナッツオイル
○ごま油
○えごま油など
食生活での便秘解消・予防
1日3食、決まった時間に食事をとる。
毎日決まった時間に食事をとると、
胃腸の働きが活発になると
言われています。
食事時間にゆとりをもって、
よく噛んで食べることも大切です。
バランスの良い食事を心掛ける
偏った食生活は、
必要な栄養素を補充できず
腸内環境も乱れてしまいます。
また、日頃から
水分をあまりとらない子は、
水分不足にならないように
こまめに水分補給をしましょう。
まとめ
ここまで
便秘解消に関するお話をしてきましたが、
それでも便秘でつらそうにしている場合は、
医師の診察を受けて
お薬に頼ることも必要です。
便秘の状態を長引かせないように、
便秘薬や浣腸を上手に使って
うんちを出せるようにしてあげましょう。
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株式会社サノ・ファーマシー
管理栄養士 戸澤清歌